朝日日本歴史人物事典 「松岡明義」の解説
松岡明義
生年:文政9.5(1826)
幕末明治期の有職故実家。通称は重三郎,太郎。祖父辰方,父行義ともに有職学をもって久留米藩(福岡県)有馬家に仕えた。明義も家学を継承し有馬家江戸屋敷に仕える。日野家,竹屋家,裏松家に学ぶ。江戸幕府礼法師範も務めた。維新後は明治3(1870)年神祇権大史に任じられる。その後,式部寮,文部省などを経て,女子師範学校,皇典講究所の教授を務め,東京大学御用掛となる。13年から『古事類苑』の編纂に従った。<著作>『差貫考』『坐具類聚』『申酉雑記』
(白石良夫)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報