朝日日本歴史人物事典 「松岡行義」の解説
松岡行義
生年:寛政6.11.14(1794.12.6)
江戸後期の有職故実家。没月日は一説に10月30日。通称は次郎太郎。号は双松亭。著名な故実家である辰方の長男。父のあとを継いで久留米藩(福岡県)に仕えて松岡流家学を守り,かたわら高倉流の公家故実と,小笠原流の武家故実を学んだ。学風は,机上の学問を排し,実技を重んじるとともに文献を渉猟し,絵画,遺品の調査および復元を行った。著書『後松日記』は幕末期有職故実研究の名著と評価される。和学講談所の教授に任じられた。
(白石良夫)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報