松本雅夫(読み)マツモト マサオ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「松本雅夫」の解説

松本 雅夫
マツモト マサオ


職業
箏曲家 作曲家

本名
松本 一義(マツモト カズヨシ)

生年月日
大正4年 3月17日

出生地
新潟県

学歴
新潟中〔昭和7年〕卒

経歴
15歳の時にドビュッシーの「バイオリン・ソナタ」に感動して作曲を独学で始める。昭和7年に旧制新潟中学校卒業後、箏独奏曲「即興曲」が認められ正派家元・中島雅楽之都の内弟子となる。戦時中は満州で正派の門人の指導に当たり、復員後はバイオリン奏者となる。以後、箏曲家、作曲家として現代邦楽の世界で活躍。25年に旭川フィルハーモニーを設立。35年から旭川音楽学校で教鞭を執る。32年に「木と石の詩」で邦楽コンクール第1位、文部大臣賞、NHK賞、38年「松本雅夫作品による演奏会」で文部省芸術祭奨励賞、45年に旭川市市民文化賞を受賞。主な作品に「弧」「木と石の詩」「鼎(かなえ)」「箏と弦楽四重奏のための嬉遊曲」「漆」「蝦夷の春三部作」「デルタ(三角州)」「COSMOS」「セクパン(火焔樹)」「葦のうた」「朝の雲」「旅の組曲」「秋の組曲」「あしあと」などがある。

受賞
文部大臣奨励賞,NHK賞 邦楽コンクール作曲部門第1位〔昭和32年〕

没年月日
平成8年 5月10日 (1996年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android