一義(読み)イチギ

デジタル大辞泉 「一義」の意味・読み・例文・類語

いち‐ぎ【一義】

一つ意味。「一語一義
根本意義第一義。「美を一義に置く主義
一つの道理一理
「退いて愚案を加ふるに、―有りと存じ候」〈太平記・二四〉
[類語]一理

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精選版 日本国語大辞典 「一義」の意味・読み・例文・類語

いち‐ぎ【一義】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一つの道理。一理。一つの意義。
    1. [初出の実例]「退いて愚案を加ふるに、一義有りと存じ候」(出典:太平記(14C後)二四)
    2. [その他の文献]〔世説新語‐文学〕
  3. 一通りの意義。一通りのわけ。
    1. [初出の実例]「総じて神の御事を〈略〉あらあら一儀を顕すべし」(出典:光悦本謡曲・賀茂(1470頃))
  4. 根本の意義。第一番目に挙げるべき物事。第一義。
    1. [初出の実例]「南家と云は、摂政関白之正統一義也」(出典:蔗軒日録‐文明一八年(1486)五月一〇日)
  5. 一つの義理。一つの志。
  6. 一つの意味。「一音一義説

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