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松浦長者 まつらちょうじゃ

世界大百科事典 第2版の解説

まつらちょうじゃ【松浦長者】

説経節の曲名。1661年(寛文1)刊。太夫は未詳。浄瑠璃の形式で六段に構成しているが,素材や構想に古い説経の面影を残す。亡父供養のため身を売ったさよ姫は,陸奥国安達郡の地頭こんかの太夫に伴われて在所へ下る。大蛇の生贄(いけにえ)として池中に構えられた贄棚に上った姫は,法華経読誦(どくじゆ)の功力によって大蛇を改悛させ,都にもどって松浦長者として栄えた。後に竹生島の弁財天として現れる本地物である。【岩崎 武夫

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世界大百科事典内の松浦長者の言及

【さよひめのさうし】より

…御伽(おとぎ)草子。さよひめは大和国壺坂の松浦(まつら)長者が長谷観音に祈ってもうけた申し子で,長者の死後,陸奥国安達の郡の“こんか”の大夫に身を売り,亡き父の供養をつとめて陸奥へ下り,いけにえとして大蛇に捧げられる。法華経提婆品の功徳で過去の罪障を晴らした大蛇は姫を頭に載せて大和国に送り届ける。…

※「松浦長者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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