松生村(読み)まつばえむら

日本歴史地名大系 「松生村」の解説

松生村
まつばえむら

[現在地名]芦北町大野おおの

大野盆地南端に位置し、北は中園なかぞの村、南は泥泪どろめき村に接する。現芦北町域には松生の地名が二ヵ所にあるので、こちらを大野松生と俗称する。寛永一六年(一六三九)の葦北郡地侍御知行割帳(徳富文書)に村名がある。湯浦手永に属し、延宝三年(一六七五)の葦北郡湯浦手永小村限御帳(芦北町誌)によれば、男女一二六、うち女五三、一五歳から六〇歳までの男四一人のうちには一二人の郡筒が含まれ、竈数一八、馬四・牛一とある。


松生村
まつばえむら

[現在地名]芦北町松生

宮浦みやのうら村の東方矢櫃やびつ坂の急坂を登り終えた小盆地にあり、北西大尼田おおにた村が続く。元禄国絵図に「佐敷村之内松生村」とある。佐敷手永に属し、「国誌」も「佐敷村ノ内」とする。宝暦一四年(一七六四)の葦北郡佐敷手永大尼田本方御給知田畑地引合改見図御帳(浅野文書)には、大尼田村の下ケ名として松生があるので、大尼田村の一部とされていた時期もあるのであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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