松竹梅文(読み)しょうちくばいもん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「松竹梅文」の意味・わかりやすい解説

松竹梅文
しょうちくばいもん

松と竹と梅とを取合せて表現した文様中国,唐時代に歳寒三友として画題に取上げられ,君子や士大夫の高い節操にたとえられた。それが日本にも慶賀の画題として取入れられ,特に松の常磐,竹の節操,梅の凛烈 (りんれつ) という性格づけから,江戸時代の武士階級の思想と結びつき,器物調度,染織品などの日常品に用いられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android