三友(読み)さんゆう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

三友
さんゆう

歳寒三友,三清ともいう。東洋画画題松竹梅のこと。松竹梅が厳冬の風雪や寒冷に耐えて色を変えず,華美ではなく気品の高い清澄な趣をもつことから,士大夫,文人,僧などは,自然におけるみずからの姿を反映するものと考え,好んで描いた。文人画が盛行した中国で北宋末から画題として扱われ,水墨で描かれてやがて文人画の伝統となった。三友から松を除き,らんと菊を加えたものを四君子と称する。

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大辞林 第三版の解説

さんゆう【三友】

〔論語 季氏〕 三益友と三損友。
松・竹・梅。歳寒の三友。
〔白居易の詩「北窓三友」より〕 詩・琴・酒。

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精選版 日本国語大辞典の解説

さん‐ゆう ‥イウ【三友】

〘名〙
① (「論語‐季子」の中の「益者三友損者三友」から出たことば) 三人の友人。特に、つきあってよい三種の友人。益者三友。また、つきあわない方がよい三種の友人もいう。損者三友。
※三教指帰(797)上「時聚九族、数速三友、則陳八珍之嘉肴、酌九醞之旨酒
② 画題となる松・竹・梅の称。
※済北集(1346頃か)五・梅花「高称独魁花卉上、寒盟三友竹松傍」
③ (「白居易‐北窓三友詩」の「三友者為誰、琴罷輙挙酒、酒罷輒吟詩、三友逓相引、循環無已時」による語) 琴と詩と酒との称。
※菅家後集(903頃)詠楽天北三友詩「古之三友一生楽、今之三友一生悲」

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世界大百科事典内の三友の言及

【タケ(竹)】より

…唐画では,梅,蘭,菊とともに〈四君子〉と称され,気品ある植物としてしばしば画材とされてきた。また,冬の寒さに屈しない植物として,松,梅とともに〈歳寒三友〉に数えられる。一説には,山水,琴酒,松竹を〈三友〉と称し,退廃した世に友とするものとして,その気品がめでられている。…

※「三友」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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