デジタル大辞泉
「三友」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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さん‐ゆう‥イウ【三友】
- 〘 名詞 〙
- ① ( 「論語‐季子」の中の「益者三友、損者三友」から出たことば ) 三人の友人。特に、つきあってよい三種の友人。益者三友。また、つきあわない方がよい三種の友人もいう。損者三友。
- [初出の実例]「時聚二九族一、数速二三友一、則陳二八珍之嘉肴一、酌二九醞之旨酒一」(出典:三教指帰(797)上)
- ② 画題となる松・竹・梅の称。
- [初出の実例]「高称独魁二花卉上一、寒盟三友竹松傍」(出典:済北集(1346頃か)五・梅花)
- ③ ( 「白居易‐北窓三友詩」の「三友者為レ誰、琴罷輙挙レ酒、酒罷輒吟レ詩、三友逓相引、循環無二已時一」による語 ) 琴と詩と酒との称。
- [初出の実例]「古之三友一生楽、今之三友一生悲」(出典:菅家後集(903頃)詠楽天北
三友詩)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「三友」の読み・字形・画数・意味
【三友】さんゆう(いう)
三益。また、君子の楽しむもの。唐・白居易〔北
三友〕詩 三友とは誰(たれ)とか爲す 琴罷(や)んで輒(すなは)ち酒を擧げ 酒罷んで輒ち詩を吟ず 三友遞(たが)ひに相ひ引き 循
して已(や)む時無し字通「三」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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三友
さんゆう
歳寒三友,三清ともいう。東洋画の画題で松竹梅のこと。松竹梅が厳冬の風雪や寒冷に耐えて色を変えず,華美ではなく気品の高い清澄な趣をもつことから,士大夫,文人,僧などは,自然におけるみずからの姿を反映するものと考え,好んで描いた。文人画が盛行した中国で北宋末から画題として扱われ,水墨で描かれてやがて文人画の伝統となった。三友から松を除き,らんと菊を加えたものを四君子と称する。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報
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世界大百科事典(旧版)内の三友の言及
【タケ(竹)】より
…唐画では,梅,蘭,菊とともに〈四君子〉と称され,気品ある植物としてしばしば画材とされてきた。また,冬の寒さに屈しない植物として,松,梅とともに〈歳寒三友〉に数えられる。一説には,山水,琴酒,松竹を〈三友〉と称し,退廃した世に友とするものとして,その気品がめでられている。…
※「三友」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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