板小屋村
いたこやむら
[現在地名]天栄村羽鳥
羽鳥村の西、鎌房山(一五一〇・二メートル)の北東から発する板小屋川北岸沿いの木地師集落。羽鳥村の端郷で、鶴生村(現西郷村)から甲子山を越えて北上し当村に至る樵路があった(白河風土記)。
松平定信の「退閑雑記」に「湯小屋村・板小屋村なんどという深き山里」の両村へは、一里余の坂を上り下りしていったとある。木地師の支配所蛭谷(現滋賀県永源寺町)の氏子狩帳(筒井神社蔵)によれば、当地の木地師戸数は寛保三年(一七四三)二三、寛延二年(一七四九)二八、文政一〇年(一八二七)一四、嘉永二年(一八四九)五。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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