事典 日本の地域ブランド・名産品 「枕崎のカツオ」の解説
枕崎のカツオ[水産]
まくらざきのかつお
主に枕崎市で水揚げされている。カツオ漁業がいつから始められたかは、明らかではない。江戸時代の1707(宝永4)年に紀州の森弥兵衛が、鰹節の製造法を伝えたという記録があることから、当時からカツオが獲られていたことがうかがえる。江戸時代初期から明治時代後半までは、沖縄近海で七反帆と呼ばれる帆船で漁がおこなわれていたが、1908(明治41)年から鹿児島県内に動力船が導入されて漁場が拡大した。昭和の初期には台湾・フィリピンにまで広がったという。近年、一本釣りしたカツオを船内で生きたまま瞬間凍結し水揚げするブライン凍結一級品(B1)のかつおが開発された。枕崎ぶえん鰹と命名されている。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報