林本郷村(読み)はやしほんごうむら

日本歴史地名大系 「林本郷村」の解説

林本郷村
はやしほんごうむら

[現在地名]大垣市林町はやしまち錦町にしきまち

水門すいもん川上流の牛屋うしや川左岸の平坦地に位置する。慶長郷帳・元和二年(一六一六)の村高領知改帳には「林三ケ村」とみえ、村高一千五三二石余。その後、当村と林東はやしひがし村・林中はやしなか村に分村し、南は高屋たかや村。枝郷林入方はやしいりかたがある。永仁三年(一二九五)六月の大井庄有司間人検注名寄帳案(筒井寛聖氏所蔵文書)に「近代林彦三郎殿」とみえるのは、当地の者であろうか。慶長五年(一六〇〇)八月二七日には、軍勢の乱妨狼藉を禁じた石田三成等連署禁制(写、顕性寺文書)が「はやしむら」に出されている。江戸時代を通じて大垣藩領。正保郷帳に村名がみえ、田高四七九石余・畑高九四石余・桑木高七斗余。貞享二年(一六八五)の大垣領村々高帳では林本郷村五二九石余・林入方一九二石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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