林相(読み)リンソウ

デジタル大辞泉 「林相」の意味・読み・例文・類語

りん‐そう〔‐サウ〕【林相】

木の種類や生え方などによる、森林様相
「門のように迫った両側の丘の―も」〈大岡・野火〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「林相」の意味・読み・例文・類語

りん‐そう‥サウ【林相】

  1. 〘 名詞 〙 樹木の種類や生え方などからみた森林の状態。林の形態
    1. [初出の実例]「彼は漸く林相を形づくって来た櫟林に沿うて」(出典:土(1910)〈長塚節〉二五)

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世界大百科事典(旧版)内の林相の言及

【樹冠】より

…また,森林中でどのような種と混生しているか,独立樹となるかによっても形が異なっているが,同じ条件下では種によって樹冠の形はほぼ一定している。樹冠がより集まって森林の外観にさまざまな特徴を描き出すが,それを林相forest physiognomyという。落葉樹では樹冠の中の葉の密度がそれほど高くない場合が多く,内部まで一様に葉がつくのがふつうであるが,常緑樹では葉が樹冠の外側に密につくので光が内部では乏しくなり,内部には葉は少ない。…

※「林相」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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