林際寺(読み)りんざいじ

日本歴史地名大系 「林際寺」の解説

林際寺
りんざいじ

[現在地名]河津町沢田

沢田さわだ川右岸に位置する。虎杖山と号し、臨済宗建長寺派。本尊延命地蔵。貞治元年(一三六二)に関東管領上杉憲方が松嶺道秀を招請して開山した。道秀は武蔵国河越かわごえ(現埼玉県川越市)の出身で父は安藤尊厳という。伊豆走湯山(伊豆山神社)・京都天龍寺などで修行を積み、上杉憲方の招きにより伊豆各地を巡錫した後河津のみねに庵を建立、その後沢田の虎杖こじようはらに林際庵を建立し、応永二四年(一四一七)二月一四日に同地で没した(応永二五年「証羊集」林際寺文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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