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殺生 セッショウ

デジタル大辞泉の解説

せっ‐しょう〔‐シヤウ〕【殺生】

[名・形動](スル)
生き物を殺すこと。仏教では最も重い罪の一つとされる。「無益な殺生」「みだりに殺生してはいけない」
むごいこと。また、そのさま。残酷。「殺生な仕打ち」「そんな殺生なことは言うな」
殺生戒」の略。

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大辞林 第三版の解説

せっしょう【殺生】

( 名 ) スル
生き物を殺すこと。仏教では十悪の一つとされる。 「生き物を-するな」 「無益な-はよせ」
( 形動 ) [文] ナリ 
むごいさま。思いやりのないさま。 「 -な目にあわせる」 「そんな-な」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

殺生
せっしょう

生命あるものを殺すこと。あらゆる宗教が殺生を禁じているが、仏教ではとくに重い罪の一つとみなす。ジャイナ教でも不殺生戒(ふせっしょうかい)は重視され、仏教よりも徹底して守られる。ジャイナ教の修行者は、空中の虫を吸い込まないようにマスクをし、地上の虫を踏みつぶさないように綿棒で地を払いつつ歩を進めるという。[阿部慈園]

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世界大百科事典内の殺生の言及

【悪】より

…10世紀から11世紀にかけて広く見られる〈不善の輩〉は下級官人を含んでおり,この善悪と無関係ではないが,その実態は放火・殺害・強窃(ごうせつ)二盗,博奕などを事とする人々であった。 一方,すでに834年(承和1)の太政官符に主殿寮・主鷹司などの雑色(ぞうしき)・駈使(はせづかい)・犬飼・餌取が市で押買(おしがい)等の不法をするのを〈悪行〉とし,麁悪(そあく)な調物を〈濫悪〉〈濫穢〉といい,無法な罵言や暴力的行為を〈凶悪〉〈濫悪〉とする見方もあったが,12世紀に入るころには〈不善〉という言葉は激減し,さきの殺害などに,鳥獣,魚の殺生や分水の押妨等の行為を含めて,端的に悪行・悪事として糾弾されるようになる。殺生を悪とする仏教思想の浸透をそこにうかがうことができるが,〈党を結び,群れを成す〉といわれた悪徒・悪党は当時台頭しつつあった武士団そのもの,あるいは漁猟民を含む商工業者,金融業者などで,武装した僧兵―悪僧も大寺院が組織したこのような人々であった。…

【殺生禁断】より

…仏教の戒律のなかで不殺生戒(ふせつしようかい)はもっとも重いので,一般俗人も仏教の信仰に入れば,これを犯さない誓いを立てた。その信者が国王であったり,地方の支配者であれば,その領内の民にも不殺生戒を強制的にまもらせたのが殺生禁断である。…

【肉食】より

…肉食には動物の殺害が不可避であるが,他の動物を殺すことに,われわれと同じ生命の略奪を感じとるか否か,それは観念世界のあり方にかかわる。そこに人の殺害にも似た行為をみるとき,殺生あるいは肉食が,倫理的問題として浮上してくる。またそれとかかわって,肉食のための殺害法,解体法,そして調理法が,儀礼的作法として問題視される可能性をもつ。…

※「殺生」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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