20世紀日本人名事典 「林 歌子」の解説
林 歌子
ハヤシ ウタコ
明治〜昭和期の社会事業家,婦人運動家 大阪矯風会創立者;日本基督教婦人矯風会第5代会頭。
- 生年
- 元治1年12月14日(1865年1月11日)
- 没年
- 昭和21(1946)年3月24日
- 出生地
- 越前国(福井県)
- 学歴〔年〕
- 福井女子師範〔明治13年〕卒,立教高女卒
- 経歴
- 郷里で初等教育に当るが、離婚、愛児の死を契機に上京。立教高等女学校に学び、キリスト教に入信し、明治20年聖公会主教C.M.ウィリアムズより受洗。25年博愛社に入り、創立者小橋勝之助の後をうけて孤児の養育事業に従い、同社の基礎を固めた。32年日本基督教婦人矯風会大阪支部を設立。以来婦人ホームの設立、廃娼運動、婦人参政権獲得運動、平和運動など生涯にわたり矯風会の運動の中心として活動、奉仕事業に献身し、“大阪のジェーン・アダムズ”と呼ばれた。昭和13年日本基督教婦人矯風会第5代会頭。戦前・戦中にかけては旧満州から中国中部にかけて実践の足をのばし、北京で医療セツルメント建設、孤児救済などの事業を行った。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）20世紀日本人名事典について 情報