枚手(読み)ヒラデ

デジタル大辞泉 「枚手」の意味・読み・例文・類語

ひら‐で【枚手/葉手/葉盤】

大嘗会だいじょうえなどの際、菜菓などを盛って神に供えた器。数枚のかしわの葉を竹ひごなどで刺しとじて円く作ったもの。後世、この形の土器かわらけをもいう。枚次ひらすき

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精選版 日本国語大辞典 「枚手」の意味・読み・例文・類語

ひら‐で【枚手・葉手・葉盤】

  1. 〘 名詞 〙 大嘗会(だいじょうえ)などの時、菜菓などを盛って神に供えた器。数枚の柏の葉を並べ、竹のひごなどでさしとじて円く平たく作ったもの。後世では、この形の土器(かわらけ)をもいう。ひらすき。
    1. 枚手〈晴翁漫筆〉
      枚手〈晴翁漫筆〉
    2. [初出の実例]「箸と比羅伝(ヒラデ)〈此の三字は音を以ゐる〉とを多に作りて」(出典古事記(712)中)

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