日本歴史地名大系 「枚方浜」の解説 枚方浜ひらかたはま 大阪府:枚方市三矢村枚方浜淀川水運の船着場で、三矢(みつや)村の浜。京街道枚方宿の消費財搬入にとどまらず、周辺部の茨田(まんだ)・交野(かたの)両郡の村々にとっても肥料搬入・農産物搬出の窓口として機能し、商品経済の進展に寄与した。乗降客も多く、堤(つつみ)町の旅館鍵屋の裏は停泊する船で賑った。幕末には過書株をもつ船問屋四、荷を預かる浜問屋二、茶船六艘があった(枚方市史)。寛永一二年(一六三五)頃から出現した枚方茶船は「くらわんか船」として知られ、淀川を上下する三十石船の客などを相手に物を売った。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by