果遂(読み)かすい

精選版 日本国語大辞典 「果遂」の意味・読み・例文・類語

か‐すい クヮ‥【果遂】

〘名〙
① 果たし遂げること。
実隆公記‐文明一七年(1485)七月二日「両席共以如法早速被果遂」 〔無量寿経‐上〕
仏語阿彌陀仏四十八願の第二〇。阿彌陀仏に念願を掛けた者は、必ず西方極楽往生の本懐を果たし遂げるであろうという誓願。「果遂の願」「果遂の誓」などという。
教行信証(1224)六「阿彌陀如来本発果遂(〈注〉ハタシトゲム)之誓

はたし‐と・ぐ【果遂】

〘他ガ下二〙 最後まで十分にする。しとげる。完遂する。
※大慈恩寺三蔵法師伝承徳三年点(1099)九「遠く関山を隔つるか為に果遂(ハタシトクル)こと能はず」
徒然草(1331頃)一五五「真俗につけて、必ず果し遂んと思はん事は、機嫌をいふべからず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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