誓願(読み)せいがん

  • せいがん ‥グヮン
  • せいがん〔グワン〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

(1) votum; vows カトリック教会用語。義務づけられていないよい行為 (または不作為) の実行を,実行しなければ神に対する不敬行為となるとの条件のもとに,神に対する愛の一表現として自由に神に約束すること。教会法上,・私,単式・盛式,有期・終生などの区別がある。 (2) pranidhāna 教用語。仏,菩薩衆生を救おうとして立てる誓いのこと。一般には四弘誓願が有名。薬師如来には十二願があり,阿弥陀如来には四十八願釈迦如来には五百大願がある。

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デジタル大辞泉の解説

[名](スル)
神や仏に誓いを立て、物事が成就するように願うこと。
仏・菩薩(ぼさつ)が衆生(しゅじょう)を救おうと願って立てた誓い。

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大辞林 第三版の解説

スル
神仏に誓いをたて、事の成就を願うこと。
仏・菩薩が一切衆生しゆじようの救済を願って必ず成し遂げようと定めた誓い。すべての仏・菩薩に共通する四弘誓願しぐぜいがんのほか、薬師の十二願、釈迦の五百大願、阿弥陀の四十八願などがある。
カトリック教会で修道者となる際、神に清貧・貞潔・従順の三つの誓いを立てること。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 誓いを立てて神仏に祈願すること。願(がん)を立てること。がんかけ。祈願。立願(りゅうがん)
※西大寺資財流記帳‐宝亀一一年(780)「夫西大寺者平城宮御宇宝字称徳孝謙皇帝、去天平宝字八年九月十一日誓願将敬造七尺金銅四天王像、兼建彼寺矣」
※今昔(1120頃か)二「大臣、を見て誓願して云く」 〔王勃‐武都山浄恵寺碑〕
② 仏語。仏菩薩が、一切の衆生の苦しみを救おうと願って、必ずこれを成しとげようと誓うこと。四弘誓(しぐぜいがん)はその共通した願で総願といい、彌陀(みだ)の四十八願、薬師の十二願、釈迦の五百大願などは別願という。弘誓(ぐぜい)。本誓(ほんぜい)。→本願
※観智院本三宝絵(984)下「又彼仏は此土の衆生に大誓願あり」
※正法眼蔵(1231‐53)出家功徳「如来すでに誓願して、出家せしめまします」 〔勝鬘経‐三願章〕
③ キリスト教で神の恵みを感謝し、災難をのがれて、幸福を受けようとし、何かよいことをしようと、神に約束すること。
[補注]②について、「誓願」と「本願」は厳密には同義語ではなく、「本願」は過去世(かこせ)において仏菩薩が起こした誓願に限定される。ただし、浄土教では、特に阿彌陀仏の本願をさして単に「誓願」という場合もある。

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