柏原御殿跡(読み)かしわばらごてんあと

日本歴史地名大系 「柏原御殿跡」の解説

柏原御殿跡
かしわばらごてんあと

[現在地名]山東町柏原

江戸時代初め三代の将軍通行の際休憩・宿泊に用いた館。御茶屋おちややまたは茶屋御殿とも称する。柏原宿の西にし町にあった。現在御茶屋前おちややまえという小字が残る。野洲やす永原ながはら(現野洲町)・甲賀郡水口みなくち(現水口町)とともに近江の三御殿、神崎郡伊庭いば(現能登川町)を入れて四御殿とも称した。

天正一六年(一五八八)徳川家康が西上の途中初めて当地の西村某家で休憩、以降通過の際の恒例となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android