柏川村
かしわがわむら
[現在地名]砥用町柏川
東は洞が岳(九九七・三メートル)で藤木村・山出村、西は石野村・早楠村、北は緑川を挟んで迫村、南は八代郡五箇庄の葉木村(現泉村)に接し、ほとんどが山林で覆われた村である。険しい谷間を北流する柏川沿岸に集落が散在する。慶長国絵図に村名がみえ、正保郷帳によると高一二一石七斗余で、すべてが畠方である。砥用手永に属し、「国誌」に中畑・開田・小鶴・仁田・楠根草・猫ノ内・中野・葛尾などの小村を載せる。楠根草は柏川本村の近くにあり、鹿ヶ谷の謀議で流罪となった俊寛の伝説がある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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