開田(読み)かいでん

精選版 日本国語大辞典 「開田」の意味・読み・例文・類語

かい‐でん【開田】

  1. 〘 名詞 〙 荒れ地などを、新たに切りひらいて田畑とすること。また、その田地墾田
    1. [初出の実例]「開田卅町、未開田代四百七十町」(出典:大安寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747)二月一一日)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「開田」の意味・わかりやすい解説

開田
かいだ

長野県南西部、木曽郡(きそぐん)にあった旧村名(開田村(むら))。現在は木曽町の北西部を占める。2005年(平成17)木曽福島(きそふくしま)町、日義(ひよし)村、三岳(みたけ)村と合併し木曽町となる。旧開田村は御嶽山(おんたけさん)の北東麓(ろく)にある隔絶山村。御嶽火山標高1000~1200メートルの高所にあり、JR中央本線木曽福島駅から乗り継ぎを含む西野行きバスで約40分。交通の関係で、木曽谷よりは岐阜県側と交渉があった。木曽馬の保護と育成のため、他の観光施設と複合した「木曽馬乗馬センター」が開設されている。現在は30頭ほどが飼育されている。ほかに「木曽馬トレッキングセンター」もある。キャンプ場のある開田高原のほか、幕末からの資料や、木曽馬などを展示する開田郷土館や、別荘地、温泉入浴施設がある。

[小林寛義]

『『開田村誌』上下(1980・開田村)』


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「開田」の意味・わかりやすい解説

開田
かいだ

長野県南西部,木曽町北西部の旧村域。御嶽山の北東斜面にある。標高 1100m前後の高冷地で,山に囲まれる。 1889年村制施行。 2005年木曽福島町,日義村,三岳村と合体して木曽町となった。近世から木曾駒 (木曽馬) の産地として知られ,1960年代後半に一時衰退したものの,観光乗馬として復活した。米作と高冷地野菜やソバ栽培を行なう。高原観光地として開発を進めており,スキー場,別荘地などがある。木曽福島との境界をなす地蔵峠からの御嶽山や乗鞍岳眺望はみごとである。一部は御岳県立自然公園に属する。

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改訂新版 世界大百科事典 「開田」の意味・わかりやすい解説

開田 (かいだ)

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世界大百科事典(旧版)内の開田の言及

【墾田】より

…また開墾予定地を墾田地ともいう。古代の史料では,新たに開墾した田をさす場合が多く,治田(はりた),開田(見開田)などともよばれた。墾田の語は主として古代から中世に用いられ,近世には新田の語が用いられた。…

※「開田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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