柳ヶ城跡
やながじようあと
[現在地名]甲田町上甲立
五竜城跡の北方、本村川対岸の菊山山系から南に延びる一支尾根の上に築かれた山城で、柳ヶ坪・坪山ともよばれた。比高六〇メートル、頂部に三〇メートル平方の郭をつくり、前面に数段の郭を並べ、先端および背後に空堀を設けた臨時的なつくりである。「閥閲録」所収の宍戸美濃家書上に建武元年(一三三四、「国郡志下調書出帳」は応永年間とする)宍戸氏六代持家の弟朝家が、常陸宍戸庄から安芸に下って上甲立に土着し、最初に入城した城という。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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