日本歴史地名大系 「柳久瀬村」の解説 柳久瀬村やなくせむら 山形県:東田川郡藤島町柳久瀬村[現在地名]藤島町柳久瀬藤島川(笹川)沿いにあり、西方を流れる黒瀬(くろせ)川を隔て荒俣(あらまた)村・箕升新田(みますしんでん)村。藤島川には河戸(舟着場)が設けられていた。中世に柳久瀬館があったといわれ(筆濃余理)、館主の碑とみられる五輪塔が福田(ふくでん)寺にある。元和八年(一六二二)の酒井氏知行目録に簗杭瀬村とみえ高六一八石余、以後庄内藩領。寛永元年庄内高辻帳でも同様に記され、高八四〇石余。近世後期には田五六町八反余・畑九町六反余・屋敷一町余(藤島町史)、弍郡詳記では免四ツ一分、家数四二。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報