柳場新田(読み)やなぎばしんでん

日本歴史地名大系 「柳場新田」の解説

柳場新田
やなぎばしんでん

[現在地名]三条市柳場新田

信濃川堤防沿い、柳川やながわ新田の東にあり、東は天神林てんじんばやし(現加茂市)、南は須戸すど新田と接する。四ヶ新田開発覚(日野田家文書)には、寛永七年(一六三〇)井栗いぐり村からの開発によって立村したとある。開発庄屋は鶴巻嘉右衛門家で、同家には寛文二年(一六六二)の新発田藩分家旗本溝口宣秋(切梅家)の家老らからの野谷内新田開発免状が残る。開発以来新発田藩分家の相給村となっていた。三分家のうち切梅家領分は元禄八年(一六九五)幕府領となるが、同年の万覚帳(熊倉家文書)に「柳場村」一二五石四斗余が記される。溝口宣俊(池ノ端家)領分は、同一一年の蒲原郡之内村々高帳(新発田市立図書館蔵)に六四石四斗余とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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