最新 地学事典 「栗駒地熱地帯」の解説
くりこまちねつちたい
栗駒地熱地帯
Kurikoma geothermal field
広義の栗駒地熱地帯は,岩手,秋田,山形,宮城にまたがる大きな地熱地帯であり,北の湯沢地熱地帯と南の狭義の栗駒地熱地帯に分けられる。双方の地熱地帯とも,花崗閃緑岩などからなる基盤岩を覆い新第三系および鮮新世から更新世の火山堆積物が分布。北部の変質帯は,西から秋の宮,川原毛・泥湯,赤湯又沢,小安・女滝,大湯がある。川原毛は大規模な溶脱珪化帯が発達して地熱活動の中心と考えられる。上の岱地熱発電所(28,800kW,1994年),山葵沢地熱発電所(46,199kW,2019年)が稼働,2025年までに2カ所の発電所が加わる予定。南部の変質帯は,大きな片山・荒湯変質帯のほか,大深沢,赤沢,吹上,宮沢,湯沼,湯元,中野,中山平,川端などに出現。鬼首地熱発電所が1975年に12,500kWで発電を開始したが,2017年に設備更新のため発電を停止。この南部地域でも,新たな発電所の建設が予定されている。
執筆者:當舎 利行
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

