大湯(読み)おおゆ

改訂新版 世界大百科事典 「大湯」の意味・わかりやすい解説

大湯[温泉] (おおゆ)

秋田県北東部,鹿角(かづの)市十和田大湯の温泉米代川の支流大湯川沿いに,約2kmにわたって湧出する60の温泉群は,荒瀬の湯,上の湯,下の湯,川原の湯などにまとめられる。泉源が多く湧出量も豊富であり,泉質食塩泉泉温は60~74℃。温泉街中央にある大湯温泉総合振興プラザはレクリエーションセンターとして利用される。対岸黒森山(546m)南東斜面はスキー場になっている。十和田湖八幡平を結ぶ国道103号線沿いにあるため,観光・登山・スキー客などの利用が多い。温泉街の南西約3kmの河岸段丘上に,特別史跡大湯環状列石がある。
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大湯[温泉] (おおゆ)

新潟県魚沼市の温泉。魚野川の支流佐梨川上流にある湯之谷温泉郷の代表的温泉で単純泉,39~58℃。古い湯治場で,近世の上田銀山開発当時は銀山街道宿駅であった。1952年からの奥只見電源開発で銀山湖が出現し,その観光基地として温泉街は近代化した。越後三山只見国定公園内にあり,71年シルバーラインが開通して尾瀬探勝の基地ともなっている。
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百科事典マイペディア 「大湯」の意味・わかりやすい解説

大湯[温泉]【おおゆ】

秋田県鹿角(かづの)市,米代川の支流大湯川沿いにわく。江戸時代より利用され,入湯宿が置かれていた。純食塩泉,60〜74℃。十和田湖観光に便利。南東3kmに大湯環状列石(特別史跡)がある。花輪線十和田南駅北東8km,バスが通じる。
→関連項目鹿角[市]

大湯[温泉]【おおゆ】

新潟県南東部,北魚沼郡湯之谷村(現・魚沼市)にわく。駒ヶ岳山麓,佐梨川左岸にあり,栃尾又(とちおまた)温泉とともに古くからの湯治場。奈良期の開湯と伝え,江戸時代には湯小屋や湯守が置かれた。奥只見ダムの完成で発展。単純泉,38〜57℃。

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