栢谷村(読み)かいだにむら

日本歴史地名大系 「栢谷村」の解説

栢谷村
かいだにむら

[現在地名]岡山市栢谷

横井上よこいかみ村の北、ささから北に広がる盆地の北部にあり、堂敷どうしき(二〇九メートル)の東麓にあたる。笹ヶ瀬川沿いに津山往来が通り、二軒茶屋にけんぢややには茶屋があった。枝村に高畠たかばたけ(高畑)がある(正保郷帳・備陽記)。古代津高郷(和名抄)の郷域とされ、堂敷山山頂には弥生時代の堂敷山遺跡および堂敷山廃寺がある。寛永備前国絵図に村名がみえ、高七八二石余。「備陽記」によると田畠四一町一反余、家数七三・人数五七一。文化年間の「岡山藩領手鑑」では直高五四九石余、家老池田栄馬の給地。田高六一〇石余・畑高五六石余、家数一一七・人数四九〇、牛五一・馬七、猟師鉄砲二挺、池八、樋一五、分木二、井関一一、橋一一、育麦蔵一。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android