日本歴史地名大系 「津山往来」の解説 津山往来つやまおうらい 鳥取県:倉吉市津山往来近世の倉吉町と美作国津山を結ぶ街道で、伯耆と美作の国境は人形仙(にんぎようせん)越であった。美作国側からは伯耆往来と称された。東伯耆から畿内への最短の道筋とされ、現国道一七九号のルートとほぼ同じ。倉吉町から円谷(えんだに)村に出て(この間は倉吉往来鹿野道と同じ)、以後竹田(たけだ)川(天神川)の左岸を南に向かい、久原(くばら)村(現三朝町)を経て穴鴨(あながも)宿に至る。同宿からは加谷(かだに)川に沿って東に向かい、木地山(きじやま)村の東方、栗祖(くりそ)村(以上現同上)の入口付近から人形仙東側の人形仙越で美作国上才原(かみさいばら)村(現岡山県上齋原村)に入り、津山方面に至る。なお穴鴨宿からそのまま南に向かい、下田代(しもたしろ)村・上田代村(現三朝町)を経て田代峠を越え、美作国羽出(はで)村(現岡山県奥津町)・津山城下に抜ける道もあり、同じく津山往来と称された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by