共同通信ニュース用語解説 「核の標的選定」の解説
核の標的選定
冷戦時代から米国とソ連(現ロシア)は、相手の先制攻撃を未然に防ぐ抑止力の最大化を目指してきた。同時に、いざ戦争が始まった場合に備え、自分たちの核兵器をどのような対象に、いかに効率的に使うかという標的選定の研究を進めてきた。米ソは基本的に、相手国の核戦力やその支援軍事施設、指揮命令系統、指導層を狙った「対兵力戦略」を採用してきた。これに対し、相手国の首都や産業都市を攻撃目標とする「対都市戦略」がある。中国は後者に比重を置いた戦略を採用してきたが、近年これを見直し、核戦力を大幅に増大させ始めた可能性が指摘されている。
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