核分裂中性子(読み)カクブンレツチュウセイシ

化学辞典 第2版「核分裂中性子」の解説

核分裂中性子
カクブンレツチュウセイシ
fission neutron

核分裂によって放出される中性子遅い中性子による 235U の核分裂のとき,全核分裂中性子のうち99.25% は即発中性子として分裂するとともにすぐに放出される.残りの比率で遅れて遅発中性子が放出される.核分裂中性子のもっているエネルギーは10 MeV 以上から熱エネルギーくらいの範囲にまたがっているが,大部分は1 MeV から2 MeV である.熱中性子による 235U および 239Pu の核分裂から放出される中性子の数は,平均それぞれ2.5および1.83である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典内の核分裂中性子の言及

【原子炉】より

…核分裂によってできた二つの原子核を核分裂片(核分裂生成物)と呼ぶ。核分裂片は大きな運動エネルギーを有し,2~3個の中性子(核分裂中性子と呼ぶ)とβ線やγ線などの電離放射線を発生する。核分裂に伴い発生するエネルギーの大部分は,この核分裂片の運動エネルギーである。…

※「核分裂中性子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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