コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

遅発中性子 ちはつちゅうせいしdelayed neutron

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

遅発中性子
ちはつちゅうせいし
delayed neutron

放射性元素でβ崩壊したのちの娘核種が,さらに放射する中性子をいう (→即発中性子 ) 。全中性子の約 0.3~0.8%を占め,0.1~数十秒にわたって遅れて発生する。崩壊と生成の過程の一例は次のとおり。 87Br → 87Kr +β→ 86Kr+n  娘核種クリプトン 87 87Kr からは中性子は瞬時に放射されるが,見かけ上は親核種臭素 87 87Br のβ崩壊の半減期だけ時間がかかって放射されるようにみえる。ウランなどの核分裂生成物のなかに例が多い。遅発中性子が原子炉の臨界にかかわっていれば,出力上昇はゆっくりしたものになり,これを遅発臨界という。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

ちはつ‐ちゅうせいし【遅発中性子】

核分裂の後に約0.3秒から80秒遅れて放出される中性子。核分裂直後に即発中性子が放出されたあと、不安定な状態にある核分裂生成物から、β崩壊により放出される。核分裂で放出される中性子のうち、99パーセントは即発中性子、1パーセントは遅発中性子であり、数少ない遅発中性子が原子炉の制御に重要な役割をもつ。遅延中性子

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

遅発中性子の関連キーワード放射性元素

今日のキーワード

いい夫婦の日

11月22日。通商産業省(現経済産業省)が制定。パートナーへの感謝の意を示し、絆を深める。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android