核分裂によって出てくる中性子には2種類あって,すぐに出てくる即発中性子(prompt neutron)と,遅れて出てくる遅発中性子とがある.遅発中性子は核分裂生成物の崩壊系列中のある核種,たとえば励起された 87Kr,137Xe などが中性子を放出して崩壊することに起因する.遅い中性子による 235U の核分裂のときの遅発中性子の割合は,全核分裂中性子の0.0075である.遅発中性子の性質は原子炉の時間的変化に重要であり,熱中性子を利用した原子炉の制御をするときは,この遅発中性子があることによって原子炉の出力増加の時間変化が緩やかになり,制御が容易になる.遅発中性子の半減期は0.4 s 程度から55 s 程度のものまである.[別用語参照]核分裂中性子
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...