根国(読み)ねのくに

精選版 日本国語大辞典 「根国」の意味・読み・例文・類語

ね‐の‐くに【根国】

〘名〙 日本古代の他界観一つ。死者の霊が行くと考えられた地下世界。根には祖先の居住する世界という意があると考えられ、海上彼方にあって祖霊のいる世界とも考えられていたと思われる。底の国。黄泉(よみ)。黄泉の国。ねのかたすくに。
書紀(720)神代上(兼方本訓)「永(ひたふる)に根国(ネノくに)に就(まか)りなむと将(す)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android