根国(読み)ねのくに

精選版 日本国語大辞典 「根国」の意味・読み・例文・類語

ね‐の‐くに【根国】

  1. 〘 名詞 〙 日本古代の他界観一つ。死者の霊が行くと考えられた地下世界。根には祖先の居住する世界という意があると考えられ、海上彼方にあって祖霊のいる世界とも考えられていたと思われる。底の国。黄泉(よみ)。黄泉の国。ねのかたすくに。
    1. [初出の実例]「永(ひたふる)に根国(ネノくに)に就(まか)りなむと将(す)」(出典日本書紀(720)神代上(兼方本訓))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む