格子なき図書館(読み)こうしなきとしょかん(その他表記)Library without Bars

図書館情報学用語辞典 第5版 「格子なき図書館」の解説

格子なき図書館

第二次大戦後,連合国軍最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)民間情報教育局(CIE)で,日本に民主主義を啓蒙するため製作された「CIE映画」のひとつ.図書館法制定と同じ1950(昭和25)年に日本映画社が製作し,脚本を吉見泰(1913-2003),演出を下村健二(1902-1993)が担当した.旧来の,金網ごしにしか書架が見えず,利用者ニーズに迅速に応えられない有料図書館の姿と,戦後の,開架制を採用し,多様な資料を提供する無料の公共図書館・視聴覚ライブラリーを対比的に映し出した.宮城県図書館,新潟県立図書館が撮影舞台となったほか,千葉県立図書館の移動図書館「ひかり号」も取り上げられている.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

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