桂 仁左衛門(読み)カツラ ニザエモン

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「桂 仁左衛門」の解説

桂 仁左衛門
カツラ ニザエモン


職業
落語家

本名
深江 鶴吉

別名
前名=林家 延好,林家 小正楽,林家 時蔵,桂 南光(2代目)

生年月日
安政1年

出生地
大阪・西堀川

経歴
きこり職人の家に生まれる。早くから素人落語に加わり挽丸という名で知られた。初め5代目林家正三の門人となり、延好から小正楽、時蔵と経て、2代目桂文枝の弟子に転じ2代目桂南光と改名。明治38年6月上京、寄席に出演して好評を博す。ひいきの歌舞伎俳優・片岡我当が11代目片岡仁左衛門を襲名すると、許しを得て翌40年3月、桂仁左衛門と改名披露した。全盛期には、美声をいかした「三十石船」で人気をよび、桂派の重鎮として重きをなした。一方、後進の指導にも尽力。初代桂小南、2代目桂三木助、3代目桂梅枝の直門をはじめ、初代桂枝雀、4代目笑福亭松鶴など大成した者が多い。

没年月日
明治44年 11月12日 (1911年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android