日本歴史地名大系 「桃巌寺」の解説 桃巌寺とうがんじ 愛知県:名古屋市千種区末森村桃巌寺[現在地名]千種区四谷通二丁目東山弁天・名古屋弁天という異称をもち、枝垂桜と四方竹の植生で知られる。仙竜山と号し、曹洞宗。本尊聖観音像。「信長公記」に「(織田信秀)去る一院御建立号万松寺当寺の東堂桃巌と名付て銭施行をひかせられ国中の僧衆集りて」とあり、快翁俊開祖。寺名の由来は信秀の法名「前備州大守桃岩道見大禅定門」による。当初は末森(すえもり)村二本松(にほんまつ)にあったが、正徳四年(一七一四)その南東の丘上現在地に移り、旧地の一反一畝は弘化三年(一八四六)の村絵図(徳川林政史蔵)によれば、「元桃岩寺」と称して除地となった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by