桃川 実(読み)モモカワ ミノル

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「桃川 実」の解説

桃川 実
モモカワ ミノル


職業
講談師

本名
吉野 万之助

別名
別名=芦野 万吉

生年月日
弘化3年 11月

出生地
江戸・下谷(東京都)

経歴
鳶頭の子に生まれ、伯父の講談師・初代桃川如燕に育てられた。国猫を名乗り、燕寿、燕朝、燕玉を経て、3代目桃川燕林と改める。明治24年の正論派と睦派の講談組合分裂時は一時鶴吾斎松朝と名乗った。32年実に改名。「義士伝」「太閤記」「次郎長伝」「三国志」などなんでも演じ、また多くの講談速記本をのこした。堅実な芸風を以て桃川派の重鎮であった。傍ら俳諧をよくし、夜雪庵に学び、芳雪庵と号した。

没年月日
明治38年 8月15日 (1905年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android