桐古里郷
きりふるさとごう
[現在地名]若松町桐古里郷
宿之浦村の南、中通島の南西に位置する。東に築地ヶ岳・扇山があり、西の若松瀬戸に荒島・桐ノ小島・カヅラ島などが浮ぶ。桐と古里の二集落からなり、のち合せて郷名とするが、南に大地・昼ノ浦・佐尾がある。中世は青方氏・志佐氏・平戸松浦氏による相知行の地であったとされ、正平二年(一三四七、正平九年とも)と記される近藤定秀書状写(五島堺目旧記)に「ふるさと・きり」とみえ、桐と古里には領主の塩竈が置かれていた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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