桑村郡
くわむらぐん
「和名抄」所載の古代伊予国一四郡の一。流布本には「桑村」と記し、「久波牟良」と訓じている。高山寺本は桑村郡内の郷として籠田・御井・津宮の三郷を記し、流布本も同様である。周敷郡の西北に連なり、大明神川流域に建てられた小郡。平城宮出土木簡に次のようにある。
<資料は省略されています>
元慶五年(八八一)の太政官符(類聚三代格)に、
<資料は省略されています>
とあり、桑村郡は管内に三郷しかないが、四郷の下郡並に大少領各一員を置かれていたことがわかる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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