一万石(読み)いちまんごく

精選版 日本国語大辞典 「一万石」の意味・読み・例文・類語

いちまん‐ごく【一万石】

  1. [ 1 ] ( 寺領が一万石余であったところから ) 江戸上野の寛永寺異称
    1. [初出の実例]「湯島から壱万石の塔が見へ」(出典:雑俳・柳多留‐一七(1782))
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙
    1. 女子の陰部の異称。
      1. [初出の実例]「太股一満極(いちマンゴク)の辺りを、人差指にて突けば」(出典人情本・閑情末摘花(1839‐41)二)
    2. ( 形状[ 二 ]に似ているところから ) 鮑(あわび)を、一万石、二万石と言いながら指で突くたわむれ。
    3. 転じて、肉体的交わりをすること。情交
      1. [初出の実例]「何様(どんな)に潔白であったからっても、〈略〉『へむ、腹合はせの姉弟だ』と一万石に極(きめ)っちまふ」(出典:化銀杏(1896)〈泉鏡花一一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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