桑津庄(読み)くわつのしよう

日本歴史地名大系 「桑津庄」の解説

桑津庄
くわつのしよう

猪名いな川左岸の現西桑津にしくわづ一帯に成立した庄園。古代豊島てしま桑津くわつ(和名抄)の郷名を継承。応永六年(一三九九)と考えられる醍醐寺方管領諸門跡等所領目録(醍醐寺文書)に桑津庄がみえ、同年三月二二日に足利義満の安堵を受けたのをはじめとして、永享年間(一四二九―四一)の醍醐寺方管領諸門跡等所領目録(同文書)足利義教、さらに文安六年(一四四九)四月一一日の三宝院門跡管領諸職諸領目録(同文書)、応仁二年(一四六八)閏一〇月四日の醍醐寺方管領諸門跡等所領目録(同文書)足利義政と、代々の将軍から山城醍醐寺所管の左女牛さめうし若宮(六条八幡、当時は現京都市下京区)別当職に付随する庄園として安堵を受けている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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