桜井谷窯跡群(読み)さくらいだにようせきぐん

日本歴史地名大系 「桜井谷窯跡群」の解説

桜井谷窯跡群
さくらいだにようせきぐん

[現在地名]豊中市少路一―二丁目・西緑丘一―三丁目など

豊中・箕面みのお両市の境界付近から南方約二・五キロに及ぶ範囲に、千里せんり川および流域小河川が形成した段丘斜面を中心として営まれた古代窯業跡。この遺跡は、大正年間に紹介されて以来著名なものとなり、現在までに約三〇ヵ所の窯跡が確認されているが、もとはこれに倍する数の窯跡があったものと想定されている。これまでに正式な発掘調査が行われた窯跡は数基だけで、大部分が調査されないまま消滅した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android