梅は食うとも核食うな、中に天神寝てござる(読み)ウメハクウトモサネクウナナカニテンジンネテゴザル

デジタル大辞泉 の解説

うめうともさねうな、なか天神てんじんてござる

《「核」は、生梅の種。また、種の仁は飛梅伝説から、俗に天神様と呼ばれる》生梅の種には毒があるから食べてはいけないという戒め。

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関連語 何者 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 の解説

うめ【梅】 は 食(く)うとも=核(さね)[=種(たね)]食(く)うな中(なか)に天神(てんじん)(ね)てござる

  1. 生梅(なまうめ)のたねには毒があるという戒めをあらわしたことば。天神菅原道真の霊。道真が梅を愛した故事により、梅の核をかむと字を忘れるという俗信も生じた。
    1. [初出の実例]「今では何者の言出してや、梅を喰(ク)ふとも種くふな、中に天神寐てござる、と戒むる程のことなれば」(出典滑稽本・古朽木(1780)一)

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ことわざを知る辞典 の解説

梅は食うとも核食うな中に天神寝てござる

なまうめの種には毒があるから食べてはいけない。

[解説] 天神は菅原道真の霊。道真が梅を愛したという故事から、梅の種をかむと字を忘れるという俗信も生じました。

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