梅花香(読み)バイカコウ

デジタル大辞泉 「梅花香」の意味・読み・例文・類語

ばいか‐こう〔バイクワカウ〕【梅花香】

練り香の一種。梅の花の香りに似せてつくったもの。
ばいかのあぶら」に同じ。
「―の光鏡にかがやき前髪のなだれ両の耳にふりわけ」〈浮・御前義経記・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「梅花香」の意味・読み・例文・類語

ばいか‐こうバイクヮカウ【梅花香】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ばいか(梅花)の油(あぶら)
    1. [初出の実例]「梅花香やにほひにうつる我小袖〈研思〉」(出典:俳諧・桜川(1674)春一)
  3. 薫物の名。梅花(ばいか)をいう。
    1. [初出の実例]「梅花香一箱」(出典:上井覚兼日記‐天正一二年(1584)一〇月一四日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android