基本的な製法は、粉末にした数種の香を調合したものに、蜜、梅肉、甘葛などを加え、鉄臼(かなうす)で搗いた後、丸く整えて壺に入れ、数日間土中に埋めておくというもの。こうした製法は大陸から伝わったと考えられるが、次第に和風の調合法が発達していった。同じ香銘でも、人や家によって香料の比率や練り方などが異なり、秘法として伝承された。製法に関する書物に「薫集類抄」「むくさのたね」等がある。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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