梅迫村
うめざこむら
[現在地名]綾部市梅迫町
八田川の支流域に立地し、北は上杉村、南は安国寺村。東方の谷間に内谷とよぶ小集落がある。丹後田辺(現舞鶴市)から京都への京街道は当村の南で東方の山中に入り、横峠(横尾峠)を越えて山家村の山入に出る。「丹波負笈録」は「梅迫横尾の休堂へ梅迫高尾氏(藤兵衛)より四月より九月迄せつたひの茶あり」と記す。
享保一五年(一七三〇)成立と思われる梅迫伝聞記(高雄家蔵)によれば、地名は「天正十五年田畠帳面ニ見
字梅迫
」と伝え、同書に引く寛永四年(一六二七)の文書には「むめ坂」と記される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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