棄児(読み)キジ

デジタル大辞泉 「棄児」の意味・読み・例文・類語

き‐じ【棄児】

捨てられた子供。捨て子。

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精選版 日本国語大辞典 「棄児」の意味・読み・例文・類語

き‐じ【棄児】

  1. 〘 名詞 〙 すてられた子ども。すてご。
    1. [初出の実例]「孤子棄児を養ふの法を設けてより」(出典:西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉外)

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普及版 字通 「棄児」の読み・字形・画数・意味

【棄児】きじ

すてご。

字通「棄」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の棄児の言及

【私生児】より

…実際,都市においては,私生児の率が10%を超える例もしばしば見られた。私生児が生まれる最も多いケースは,ブルジョアや商人の家庭における主人と召使の関係であるが,こうして生まれた私生児は,ときに里子に出され,ときには棄児(捨子)とされて,闇に葬られることが多かった。生きながらえても社会的差別の対象となり,村外れの掘立小屋に住んだり,結婚も私生児同士でなければできないといった事例も目につく。…

【出生】より

…出生届が受理されると,嫡出子は父母の氏を取得してその戸籍に,嫡出でない子は母の氏を取得してその戸籍に入籍する(18条)。棄児については市区町村長が氏名をつけ本籍を定める(57条)。正当な理由がないにもかかわらず期間内に届出を怠った届出義務者は,3万円以下の過料に処せられる(120条)。…

【捨子】より

…【塚本 学】
[民俗]
 《帝国統計年鑑》によれば,明治初中期の日本には捨子が多く,1885年(明治18)には1364人の捨子がなされ,以後徐々に減じたが今日なみの100人前後に落ち着くのは大正末年以降である。当時捨てられた子供は養育棄児(きじ)と称し,通常裕福な家に預けられ自治体などから養育米が支給された。明治20年代まではこうした捨子が全国に累計で5000人を超えていた。…

※「棄児」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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