デジタル大辞泉 「棄」の意味・読み・例文・類語 き【棄】[漢字項目] [常用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]すてるうち捨てる。「棄却・棄権/遺棄・自棄・唾棄だき・投棄・破棄・廃棄・放棄」[難読]自棄やけ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通 「棄」の読み・字形・画数・意味 棄常用漢字 12画(旧字)11画 [字音] キ[字訓] すてる[説文解字] [甲骨文] [金文] [字形] 会意旧字は。(とつ)+(はん)+廾(きょう)。〔説文〕四下に「捐(す)つるなり。廾に從ふ。を推して之れをつ。に從ふ。は子なり」とあって、逆子(さかご)であるからこれを悪(にく)んで棄てる意とする。は子の出生のときの姿で、(育)、(流)はその形に従う。生子を棄てることは古俗として行われたことがあり、周の始祖説話として、后稷がはじめ棄てられて棄と名づけられたとされ、他にもその類話が多い。一種の厄よけの方法として、のち厄年の婦人の生んだ子を、一度棄てる形式をとる民俗もある。はもっこ。卜文の字は其(箕)に従う形に作る。のち流棄の意に用い、金文の〔散氏盤〕に、契約に違反するときの自己詛盟の語として、「之れを傳せん」という。のちすべて放棄する意に用いる。[訓義]1. 子棄て、生子をすてる。2. ものをすてる、さる、のぞく、やめる。3. 人を遠ざける、うとんずる。4. 遠方へながす、流棄の刑。[古辞書の訓]〔名義抄〕 スツ・コホス/ スタル・スツ 〔字鏡集〕 ス(タ)ル・コロス・ヤム・スツ[熟語]棄移▶・棄遺▶・棄捐▶・棄遠▶・棄臥▶・棄▶・棄毀▶・棄却▶・棄咎▶・棄旧▶・棄去▶・棄▶・棄権▶・棄言▶・棄▶・棄甲▶・棄忽▶・棄才▶・棄妻▶・棄材▶・棄市▶・棄子▶・棄児▶・棄疾▶・棄失▶・棄日▶・棄捨▶・棄邪▶・棄如▶・棄壌▶・棄身▶・棄人▶・棄井▶・棄世▶・棄生▶・棄斥▶・棄船▶・棄唾▶・棄択▶・棄智▶・棄置▶・棄地▶・棄知▶・棄逐▶・棄黜▶・棄▶・棄天▶・棄背▶・棄廃▶・棄薄▶・棄筆▶・棄婦▶・棄物▶・棄忘▶・棄養▶[下接語]委棄・遺棄・捐棄・遠棄・遐棄・毀棄・却棄・荒棄・耗棄・残棄・自棄・焼棄・尽棄・斥棄・絶棄・疎棄・唾棄・惰棄・大棄・怠棄・餒棄・置棄・黜棄・吐棄・投棄・破棄・播棄・背棄・排棄・廃棄・罷棄・擺棄・擯棄・泯棄・焚棄・棄・蔑棄・放棄・棄・余棄・流棄・淪棄 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報