棒引き仮名遣い(読み)ボウビキカナヅカイ

デジタル大辞泉 「棒引き仮名遣い」の意味・読み・例文・類語

ぼうびき‐かなづかい〔‐かなづかひ〕【棒引き仮名遣い】

長音を棒を引いて表す仮名遣い。例えば「学校」は「がっこー」となる。明治33年(1900)に制定され、小学校教科書に採用されたが、明治41年(1908)に廃止

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精選版 日本国語大辞典 「棒引き仮名遣い」の意味・読み・例文・類語

ぼうびき‐かなづかい‥かなづかひ【棒引仮名遣】

  1. 〘 名詞 〙 字音語や感動詞の長音を棒引き符号「ー」で表わす仮名遣い。「学校」を「がっこー」、「いいえ」を「いーえ」などとするもの。明治三三年(一九〇〇)の小学校令施行規則により用いられたが、八年後に廃止。

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世界大百科事典(旧版)内の棒引き仮名遣いの言及

【現代かなづかい】より


[公布までの経緯]
 今から10世紀も前の語音にもとづく旧かなづかいに対して,これを現代の発音に近づけようとする考えは明治時代からあった。字音かなづかいについては,1900年小学校令によっていわゆる棒引かなづかいが施行され,教科書に採用されて一部には歓迎されたが,社会の反対にあい08年廃止された。臨時国語調査会は24年国語・字音両方のかなづかいについて〈仮名遣改定案〉を,31年にその修正案を発表したが,これは採択にもならずに終わった。…

※「棒引き仮名遣い」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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