日本歴史地名大系 「棚比礼」の解説 棚比礼たなひる 三重県:名張市中村棚比礼[現在地名]名張市中村長承三年(一一三四)七月日の伊賀国矢河中村夏見公畠取帳(筒井英俊氏所蔵文書)の中村(なかむら)条にある。「棚比礼寺敷地」ともあり、寺院のあったことが知られる。嘉元二年(一三〇四)正月一四日の黒田庄有徳人交名注進状案(東大寺文書)に大屋戸(おおやど)・夏見(なつみ)・中村・長屋(ながや)などと並べて「タナヒロ」と記し、有徳者の鋳物師がいた。現在タナヒルの地名は残らないが、中村の広保(ひろぼ)地域ではなかったかと思われる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by